閑さや岩にしみ入る蝉の声 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%91%E3%81%95%E3%82%84%E5%B2%A9%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%BF%E5%85%A5%E3%82%8B%E8%9D%89%E3%81%AE%E5%A3%B0
20世紀前半、このセミの種類はアブラゼミかニイニイゼミかで大モメにモメて、結局はニイニイゼミで決着したらしいのだけど。
納得がいかない。
こんなもん、ヒグラシ以外にありえんだろ、と。
セミは時間帯で鳴く種類が決まってる。芭蕉が山に入ったのは夕刻。これは『おくの細道』の文章からわかる。
夕方、最後に泣くのがヒグラシ。
他のセミが鳴かなくなって、急に静けさが訪れる。そこにヒグラシが鳴くから「岩にしみ入る」んじゃないか。これほど明快な句もない。
異論は認めないが争うつもりもない。