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陰徳太平記(4)

サルニ今ノ吉田ハ其地偏狭ニシテ。
備芸両州ナドヲ領ジタル将ノ為ハ相応也。
八州ノ太守居可キ地ニ非。

だから今の吉田は土地が狭すぎる。
備後・安芸の二ヶ国を統治する将の拠点には相応だ。
しかし山陰・山陽の八州の太守が居るべき地ではない。

陰徳太平記(5)

山中ニシテ海路ヲ隔タレハ。
敵の推来ヲ防拒センニ便リ悪ク。
又他国ヘ軍ヲ出スニモ不自在也。

(吉田は)山中で海路から離れているので。
敵の侵攻を防御するための情報収集に不便で。
また他国へ軍を出すにも不自由する

陰徳太平記(6)

况今京都ノ往来滋キニハ。殊ニ万事ニ妨ゲアリ。

ましてや今の京都の往来のように混雑していては、ことさら万事に妨げがある。
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(コメント)京都は大都会ですが、海路がないのと、四方が山なため人口過密を都市拡張で解消できないのでNGだということでしょうか。

「往来滋キ」は注目です。往来が滋(しげ/繁)き、つまり交通量が多すぎるのがあらゆる点で問題だと。防衛上の問題も当然含まれるでしょう。
仮に吉田城下を碁盤目街路にしたところで、平坦地が少ないのだから京都と同じ状況になる……というわけです。
(後日に続く)

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